1、スコープ種類
Servletには以下のスコープがあります。Request、Session、Applicationの順にスコープは広くなっていきます。
・Applicationスコープ:アプリケーションが動作している間(Tomcatが起動している間)ずっと存在しているスコープです。
・Sessionスコープ:特定のユーザー単位のスコープになります。大抵のサイトでは該当するユーザーが30分とか、1時間とか一定の時間アクセスが無い場合に消滅します。
・Requestスコープ:1回のリクエストの間保持されているスコープです。ServletとJSPを連携させるときなどに威力を発揮します。
2、データを扱うためのクラス
request、session、contextもHashMapと同様にキーと値のペアでオブジェクトを格納出来るMap型のコンテナクラスになります。
それぞれ、データを扱うクラス(インターフェース)は、
・javax.servlet.http.HttpServletRequest
・javax.servlet.http.HttpSession
・javax.servlet.ServletContext
3、各スコープのデータ操作方法
各スコープごとに属するオブジェクトは異なりますが、メソッドは各オブジェクトで共通のものが定義されています。
・Object getAttribute(String name): 引数に指定されたデータ名に該当するデータ値を返します。
・Enumeration getAttributeNames( ): スコープで利用可能なすべてのデータ名を返します。
・void removeAttribute(String name): 引数に指定されたデータ名をスコープから削除します。
・void setAttribute(String name, Object value): スコープにデータを登録します。
同じスコープ内、サーブレットの間、サーブレットとJSP、JSPの間でデータの受け渡しが可能です。