Servlet基本

1、Webサーバ設定の「ディレクトリ一覧」機能

Webサーバの設定で「ディレクトリ一覧」機能を有効にすると、404 Not Found画面ではなく、ディレクトリ以下のファイルの一覧が表示されます。この機能をオンにするには、<Tomcatをインストールしたディレクトリ>/conf/web.xmlの104行付近の<init-param>のlistingsの値をtrueにします。

2、サーブレットAPI2.4日本訳
「http://mergedoc.sourceforge.jp/tomcat-servletapi-5-ja/」

3、サーブレットディレクトリ
entry
 |--META-INF        (固定)
 |   |--context.xml    (固定)
 |--WEB-INF         (固定)
     |--classes        (固定)
     |    |--xxx.class
     |    |--パッケージFloder
     |             |--xxx.class     
     |--src
     |    |--xxx.java
     |    |--パッケージFloder
     |             |--xxx.java
     |--web.xml       (固定)

4、doGetメソッド、doPostメソッド

サーブレットが呼ばれた時にコールされる。
---------Start--------------------
import java.io.*;
import javax.servlet.*;
import javax.servlet.http.*;

public class Sample1 extends HttpServlet {
  public void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
    throws IOException, ServletException{

response.setContentType("text/html; charset=Shift_JIS");
    PrintWriter out = response.getWriter();

out.println(createHTML("GET"));

out.close();
  }

public void doPost(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
    throws IOException, ServletException{

response.setContentType("text/html; charset=Shift_JIS");
    PrintWriter out = response.getWriter();

out.println(createHTML("POST"));

out.close();
  }
---------End---------------------

5、日本語表示
Tomcatではデフォルトの文字エンコーディングが「ISO-8859-1」に設定されているため、日本語を使用する場合はHttpServletResponse.setContentType()メソッドで必ず文字エンコーディングを指定しましょう。

6、Shift_JISとWindows-31J
Shift_JIS、SJISは、機種依存しない
Windows-31J、MS932は、Windowsの機種に依存する。

7、web.xml
web.xmlはサーブレットのマッピング、初期化のパラメータ設定、セキュリティ設定など、様々な設定を記述できる。
XML内に日本語を記述する場合は、encoding属性を指定します。省略した場合のデフォルトはUTF-8となるので、必ずUTF-8で保存しなさい。
サーブレットAPI2.3と2.4のweb.xmlは、スキーマの定義が異なります。
・Servlet2.3/JSP1.2以前 ⇒ DTD
・Servlet2.4/JSP2.0以降 ⇒ XMLスキーマ

web.xmlで行うのはサーブレット/JSP標準の設定です。一方、コンテキストファイルにはTomcat独自の設定を記述する。

8、invokerサーブレットの設定
invokerはTomcatの専有機能です。
invokerサーブレットを利用すると、web.xmlへの登録を省略し、代わりにサーブレットをクラス名で呼び出します。
・基本、サーブレットは web . xml に登録しないと実行できない。
・invoker サーブレットは Tomcat 独自の機能。
・invoker サーブレットは セキュリティ上の問題がある。

利用方法は(Tomcat再起動必要)
①invokerサーブレットのservlet要素を有効にする
「<Tomcatをインストールしたディレクトリ>¥conf¥web.xml」にの下記のコメントを外します。
<!--
  <servlet>
    <servlet-name>invoker</servlet-name>
    <servlet-class>
      org.apache.catalina.servlets.InvokerServlet
    </servlet-class>
    <init-param>
      <param-name>debug</param-name>
      <param-value>0</param-value>
    </init-param>
    <load-on-startup>2</load-on-startup>
  </servlet>
-->
②invokerサーブレットのservlet-mapping要素を有効にする
<!--
  <servlet-mapping>
    <servlet-name>invoker</servlet-name>
    <url-pattern>/servlet/*</url-pattern>
  </servlet-mapping>
-->
③Webアプリケーションに特権を与える
「「<Tomcatをインストールしたディレクトリ>\conf\context.xml」に下記ように編集する。
<Context> ⇒ <Context privileged="true">

URLの呼び出し方は、「<サーバのURL>/<アプリ名>/servlet/完全クラス名」

9、入力パラメータを扱うHttpServletRequestのメソッド
・String getParameter(String name)
・String[] getParameterValues(String name)
・Enumeration getParameterNames()

10、日本語を入力する
入力パラメータはURLの一部としてサーブレットに渡されます。しかし、URLには日本語などを含めることができません。
対策:
・「request.getParameter」の前に、「request.setCharacterEncoding("Windows-31J");」でエンコードを設定する
・Tomcatバージョンにより、server.xmlを「 useBodyEncodingForURI="true"」と設定する。
(POSTリクエストの場合は、入力パラメータをURLの一部として送信しないため、上記設定がいらない)

11、Get、Post
GETやPOSTの事をリクエストメソッドと言う。
・Get: 指定したファイルを下さい!
・POST: 私の情報を受け取って下さい!

リクエストメソッド  サーブレットのメソッド   説明
GET          doGet()          コンテンツを取得する。情報を送信する。
POST         doPost()         情報を送信する。
HEAD         doHead()         ヘッダ部分を取得する。
PUT          doPut()          コンテンツを作成、更新する。
DELETE       doDelete()        コンテンツを削除する。
OPTIONS      doOptions()       使用可能なオプションの一覧を返す。
TRACE        doTrace()        ループバックを起動する。

GET使用されるケースは、
・ブラウザのアドレスバーに直接アドレスを入力した場合
・リンク(アンカー)をクリックした場合
・フォームをサブミットした場合で、<FORM>タグのMethod属性にGETを指定した場合(またMETHOD属性を省略した場合)

POST使用されるケースは、
・フォームをサブミットした場合で、<FORM>タグのMethod属性にPOSTを指定した場合

12、request.getParameterValues(name)
「request.getParameter(name)」と違いまして、「request.getParameterValues(name)」は1つの名前に対して複数の値を返すことができます。Htmlの入力パラメータは、1つの名前に対する値は1つとは限らないからです。

13、サーブレットAPIとジェネリックス
・サーブレットAPI2.5はJAVA5以降のジェネリックスに対応していません。
  ⇒警告を抑制のため、「@SuppressWarnings("unchecked")」を指定します
・サーブレットAPI3.0は、ジェネリックス対応になっているため、上記ような対応が不要です。
・Java1.4以前の環境はジェネリックスを利用できませんので、明示的に型キャストします。

14、サーブレットに渡される入力パラメータは文字列です。

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